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RFIDとは…
近年ニュースなどでも話題に上りつつある、RFID。
ICチップを利用する事で、簡単に素早くデータの管理をすることができる技術として、今注目を浴びています。

弊社で取り扱っているプリンタを利用する事で、お客様の現場でもお手軽にRFID技術の導入が可能です。
このページでは、そんなRFIDについて分かりやすくまとめさせて頂きました。
何かご不明な点やお気づきになった点等ございましたら、お気軽に弊社フリーダイヤル 0120-406-310までご連絡ください。



RFID (Radio Frequency Identification)ってどんなもの?
RFID
JIS(日本工業規格)では、RFIDを「誘導電磁界または電波によって、非接触で半導体メモリのデータを読み出し、書き込みの為に近距離通信を行うものの総称」と定義しています。

日本においてRFIDやバーコード等自動認識技術の普及に大きな役目を担っているJAISA((一社)日本自動認識システム協会)では、さらに以下のように定めています。

 ・携帯容易な大きさであること
 ・情報を電子回路に記憶すること
 ・非接触通信により交信すること

上記のように書くと分かり辛いですが、RFIDは「データの入ったICチップと非接触で交信して、対象を管理する為の仕組み」と考えて頂ければ分かりやすいかと思います。



RFIDシステムは、RFタグリーダライタ、そしてリーダライタと接続される上位システム(パソコン等で操作するアプリケーション)の3つで構成されます。

RFIDの構成


RFタグ 半導体メモリ(ICチップ)を内蔵し、誘導電磁界または電波によって書き込まれたデータを保持、非接触で読み出しをできる情報媒体。
RFタグは、カード型、箱型、ボタン型、リストバンド型、ラベル型、モジュール型等様々な形状があり、システムの用途に合わせて使われている。
また、性能面でもリードオンリー型や、ワーム型(1回のみ書込み可能)、リードライト型と用途によって使い分ける事ができる。
リーダライタ RFタグのデータを書き込み、読み出しをする装置。通常はRFタグと物理的に電磁界ないしは電波の送受信を行うアンテナと、制御装置で構成される。
リーダライタには、持ち運び可能なハンディ型の他、据え置きタイプ、ゲートタイプ、組み込みタイプなどがある。
上位システム リーダライタに接続し、RFタグに書き込むデータや読み込んできたデータを管理するシステムの搭載されたパソコン等の機器。
大抵の場合、RFIDシステムはデータベースと連動することでより複雑なデータの管理を実現している。


身近なRFID
言葉にすると難しく感じるRFIDですが、実は皆さんも日常的に使っているものにも導入されています。
電子乗車券の「Suica」や「ICOCA」「PASMO」、電子マネーとして活用されている「Edy」「WAON」「nanaco」といったものは、皆さんでも馴染深いはず。
また、ICチップの入った社員証を勤怠システム等に使用している企業も多いのではないでしょうか。
ICチップの組み込まれた少し厚めのカードで、リーダに接触せずに使えるものはほぼ全てRFIDだと思って間違いありません。
※電車カード等は通信可能距離が約10cmと短い為、リーダにタッチして使うものだと認識している方が多いですが、実際にはかざすだけでもデータを読み取ることができます。

RFID利用例 ICカード


カード型ではないRFタグとしては、最近ではアパレル業界等で、商品にブランドタグとしてつけて商品管理や支払いに利用したり等の用途でも利用されています。
また、図書館でも旧来のバーコードを利用した資料の管理から、ラベル型のRFIDタグを利用したものへと移行しつつあります。
運輸業界でのトレーサビリティの実現や、医療業界や各種企業での資材管理など、普段目につかないところでもRFID技術は大いに活躍しています。
近年では小売業界でも、昨年銀座で行われたオリンピックに向けての外国人対応サービスでのRFID利用実験のニュースや、コンビニでの完全自動セルフレジ機の話題等、注目を集め始めています。


※「Suica」は、東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※「PASMO」は、株式会社パスモの登録商標です。
※「ICOCA」は、西日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
※「Edy」は、楽天Edy株式会社の登録商標です。
※「WAON」は、イオンリテール株式会社の登録商標です。
※「nanaco」は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの登録商標です。

RFIDとバーコードの違い
RFIDとよく対比させて考えられる技術の一つに、バーコードがあります。
日々の暮らしに密着しているバーコードは、皆さんも日頃から商品のパッケージ等で目にしていることでしょう。
より身近にRFIDをイメージする為に、このバーコードを使ったシステムとRFIDシステムでの違いをみてみましょう。

1.一度に複数のタグを一括で読み取ることができる
タグを一つずつスキャンする必要のあるバーコードに対し、RFIDはリーダーを商品の方向にかざすだけで複数のタグを一気に読み取ることができます。
商品のタグを一つ一つ探す手間もない為、棚卸などの作業時間が大幅に短縮できます。
RFIDとバーコードの対比 複数読込

2.距離が離れていても読み取ることができる
光の反射を利用する為スキャン可能な距離が極めて短いバーコードに対し、電波や電磁波を使うRFIDはスキャン可能な距離が比較的広く、至近距離まで近づかなくても読むことができます。
倉庫などでも脚立等を使わず安全なところからスキャンできる他、リーダーをドローン等に組み込んでより安全に利用する方法も近年では注目されています。
RFIDとバーコードの対比 距離が離れててもOK

3.箱やコンテナに入ったままでも読み取ることができる
タグが直接見えないと読み込むことができないバーコードに対し、RFIDの場合は視認できない状態でも電波や電磁波が伝わる状態であれば読み込むことができます。
棚卸等の時にも梱包を解く必要がなく、箱の上からリーダーをかざすだけで済む為、作業の手間を大幅に削減できます。
RFIDとバーコードの対比 見えなくてもOK

4.表面が汚れていても読み取ることができる
RFIDではタグの表面の印刷ではなくタグに内蔵されたICチップがデータを保持しています。
その為、タグの表面にテープが貼ってあったりタグ自体が汚れてしまって表面の情報が損なわれてしまっていても、データを読む事ができます。
RFIDとバーコードの対比 汚れていてもOK

5.使用するRFタグによっては再利用する事ができる
タグの表面に印刷する事で利用するバーコードに対し、RFIDはICチップにデータを書き込む為、使用するRFタグによってはデータを何度も更新する事が出来ます。
運輸工程や生産過程の管理等では必要に応じてデータを上書きしたりして利用する事もできますし、一度使用したタグを回収しデータを書き換えて再利用する事も可能です。
※RFタグには、リードオンリー型(生産時以外書込み不可)、ワーム型(1回のみ書込み可能)、リードライト型(何度でも書込み可能)の3種類があり、ご使用用途に合わせて選ぶことができます。

6.コストや使用環境の制約
上記のようにバーコードに比べて使い勝手が良さそうなRFIDですが、その分やはり導入にかかる費用は割高になります。
タグに情報を書き込むプリンタや、データを読み込むリーダー、そしてRFIDタグそのものも、単なる印刷でしかないバーコードに比べると高くなってしまうのが現状です。
また、RFIDでは電波や電磁波を利用する為、バーコードとは違い現場の環境によってはお使い頂けない事もございます。
ご用途によってはバーコードでのシステムの方が便利な事も多いので、まずは弊社フリーダイヤル 0120-406-310までお気軽にご相談ください。